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赤外線 IrComm アダプタ

赤外線で COM通信を行いたい時に 便利なモジュール見つけました。

LEGASICⓇ IrCOMMアダプタ Plus Pro

IrCOMM のプロトコルを モジュールの中に持っているので、 赤外線通信プロトコルの部分は意識する必要が無く、 Windows アプリより COMポートをオープンするだけで良いみたいです。 前回書いた Bluetooth SSP と良く似た感じで使えるって事ですね。
通信速度も 赤外線側は 最速で FIR ( 4Mbps ) までサポートしているみたいですね。 ただ、USB-Serial 通信の部分で 921,600bps なので、 FIRの能力全開とは行かないと思いますが、 1フレーム毎の通信の場合 十分 バッファを抜ける速度だと。

このモジュールがあれば IrCOMM2k を使わなくても、仮想COM通信が出来るみたい。 。
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FIR 4Mbps 4PPM 変調方式

IrDA通信で FIR 通信と言った場合、通信速度が速いプロトコルが採用されていると考えるかたもおられるようですが、FIRとは単に 物理レイヤの変調方式の事をさしています。 因みに SIR(2400bps, 9600bps, 19200bps, 38400bps, 57600bps, 115200bps), MIR(0.576Mbps, 1.152Mbps), FIR(4Mbps), VFIR(16Mbps),,,, とありますが、 ここでのグループは変調方式を言っているだけです。

FIR通信は 4PPM変調方式です。平たく言えば ある特定の期間を4つに分割して意味を持たしています。 では ある特定の期間とは、500nsec の事です。 この部分を4つに分割すると 125nsec です。また、この500nsecには 2bit分の情報が入っていることになっています。
2bitのデータを送るのに 500nsecてことは 1bitなら 250nsec, 1秒間に送れるデータ量は 4,000,000 bit/sec となります。

4PPM_01


4PPM_02

IrDA transceiver 応答速度

赤外線のモジュール、 tx 側に 信号を入れて rx側に信号が出力されるまでの時間。

今回は ROHMの RPM973-H11 にて測定しました。ちなみにこのデバイスは自己受信するので、対向のモジュールを用意せずに、tx と rx ラインをそのまま測定することにしました。

1. SIR モード時
CH1: RX CH2: TX
SIR波形


2. FIRモード時
CH1: RX CH2: TX
FIR波形

電気特性 Receiver
RXD出力 tRR tFR の Typ. が 20nsec
送受信レイテンシー Typ. 100nsec Max. 200nsec

光学特性
Tr/Tf の Max. が 40nsec,


SIRモード時は 自分の送信から受信信号が出るまでに 224nsec, FIRモードでは340nsec 必要でした。この差は モード設定でフィルタの設定が変わっているために出てきている差異だと思いまが、FIRモードでの遅延時間が少し気になりました。。。まっ、誤差の範囲ですが

WindowsパソコンでIrCOMM通信

IrCOMMデバイスと Windows機を接続する方法として、

赤外線デバイスが必要です。(このデバイスは既にあるとして)

Windows側は IrCOMM2Kと言うアプリが便利

別の方法として、ModemのServiceHintが立っていれば、 Windows側で
モデムのポート -> コムポートの確認(必要ならcom番号を変更) -> terminal soft で繋げる

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jikiba

Author:jikiba
技術者です。 日々挫折していますし、困ったことを 忘れながら 楽しく暮らしていきたいと思いますが、そうもいかないようです。 
コメントを頂くと嬉しいのですが、技術系にコメントが付かない事を寂しく感じています。

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